『後悔と決意』~#13 藤岡春希

OB、OGの皆様並びに保護者の皆様、そして阪大ラクロス部の関係者の皆様、いつも弊部を応援してくださり本当にありがとうございます。
2回生LDFの藤岡春希と申します。
未熟者ながら阪大DFにおいて伝統のある背番号13を戴いているので、この機会にOB、OGの皆様には覚えて頂いて、今後2年半の間気にかけていてもらえると嬉しいです。

2023年のブログリレーの先頭ということもあり、少し緊張していますが、せっかくブログを書く権利を頂いたので書き残しのないように今年1年考えていたこととリーグ戦やその後に向けての決意をここに綴ろうと思います。
拙い文章かつ長くなるので時間がある時に最後まで読んでいただけると嬉しいです。

新チームが発足してから約半年、今後ラクロスをしていくうえで決して忘れることのないだろう試合が2試合ある。
中期目標として定めていた2月26日の関西学院大学戦と7月18日の七帝戦決勝である東京大学戦。度重なるロング陣の怪我により奇しくも2試合ともほとんどフル出場することになった。

KG戦、試合内容はほとんど覚えていない。
自分の目の前で起きていることが理解できなかった。 今までやってきたスポーツと同じものだとは信じられなかった。
失点が自分のせいなのか他の人のミスに依るものなのか、それすらも分からずただ呆然と60分が過ぎるの待っていた。
試合後、涙さえ出なかった。ただただ自分が惨めで一刻も早く独りになりたかった。

この試合を経て何か変わらなければ、箸にも棒にもかからない、ただの壁当て芸人として4年間を終えてしまうと自覚した。ロングの序列で圧倒的最下位の9枚目。何一つ他の選手に勝るところがない。この事実を認めることができたことが大きな一歩だったと思う。認めてしまうことが怖くて事実から目を背けていたけど、この出来事が自分の人生にとって大切な契機になると信じて現実と向き合った。

東大戦、少しはできるようになったかと自惚れていた自分のくだらない自信が打ち砕かれた。今まで積み重ねてきたものがほとんど通用しない。自分が入ったせいでDFが崩壊していくのが感じられた。決勝戦という貴重な舞台に入り込むことさえできなかった。
ただ、試合後涙が溢れてきた。KG戦にはなかった悔しいという感情があった。ここで初めて少し成長したのかなと思えた。

30期が日の目を見ることができる最後の機会であった七帝戦優勝という機会を自分が壊してしまった。責任は重いと思う。
試合後ゆーぞー君が一緒に泣いてくれたけど、涙の意味も価値も全くの別物だったなと今になって思う。

AとBの境界線でリーグ戦における自分の立ち位置もギリギリまで分からない現状。
この半年を怪我なく満足に送れたのは自分だけなのにまだ今の位置にいることが不甲斐ない。
だけど新チーム発足時から考えたら信じられない現状。少し手を伸ばせば4枚目の席に手が届く。みすみす逃して良い機会じゃない。
DFの大黒柱が折れてしまった今、一部昇格の最後のピースはロング4枚目。覚悟はできてる。できること、できないこと。やるべきこと、やったほうがいいこと、やらなくていいこと。全部分かってる。大黒柱にはなれなくても支柱ぐらいにはなってやる。
阪大DFの穴にはもうならない。

このリーグ戦の最低目標はスタメンとしての立場を確立すること。
最終目標はリーグ戦新人王を獲ること。
新人王を獲るということは去年の慶仁郎くんと遜色ない活躍をするということ。
新人王を獲るということは去年の吟さんとゆーぞー君に匹敵する動きをするということ。
まだまだ足りないのは自覚してるけど、リーグ戦でも俺が一番成長してやる。
点を取るイメージ。裏ワンを完封するイメージ。グラボを拾うイメージ。オフボールで相手を出し抜くイメージ。ひいては新人王の表彰台に登って表彰されてるイメージまで何度も繰り返し想像してきた。あとは機会が訪れるだけ。行動するだけ。

学年、立場関係ない。俺が活躍してこのチームを勝ちに導く。

今年した2敗に意味を持たせられるのは俺だけ。
あの2試合にはもう戻れないけど、あんな惨めな気持ちにはなりたくない。もう大舞台の雰囲気に呑まれたりしない。

書きたいことが多くて長くなったけど、俺がリーグ戦でやることは決まってる。
勝利の要因の1つになる。
これからくるであろう永続的に強い阪大の一部になる。

#13に恥じない働きをする。

自分をラクロスの道に引き入れてくれた30期に最後は満足して引退して欲しい。

皓也くんと一緒に頑張って、吟さんに怒鳴られて、慶次郎くんに呆れられて、その度にゆーぞー君と岩さんに励まされてここまできた。圭吾くんは無関心だったけど。

そんな大好きなDF組織だからこそ最後は悔いなく引退して欲しい。

初めて戦力として迎えるリーグ戦。

準備はできてる。

開幕はもうすぐ。

闘志

藤岡春希

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この記事を書いた人

大阪大学男子ラクロス部広報部です。
SNSの運営や新勧PVの作成を行っています。

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