【2025 ブログ】主将: #2 DF 藪﨑駿

今期大阪大学男子ラクロス部の主将を務めます、LDFの藪﨑駿と申します。

はじめに、OB、OGの皆さま、保護者の皆さま、その他関係者の皆様、平素より大阪大学男子ラクロス部を応援、ご支援してくださり、ありがとうございます。

OBOGや保護者の皆様、三雲先生や中川先生など周囲の方々の存在の大きさに何度も助けられました。今この舞台にいるのも、皆さまの手助けがあったからであると強く実感しています。本当にありがとうございます。

そしてこの場を借りて委員会、執行部の皆様にも感謝させていただきたいです。主将という立場で今年1年間、皆さまと関わるなかで、とてつもない尽力の上で僕たちのラクロス生活が成り立っていると改めて実感しました。本当にありがとうございます。

今年1年を振り返り明日の決勝への決起ブログとして書きました。つたない文章ですが最後まで読んでいただけると幸いです。

2024年11月17日甲南大学の入れ替え戦に勝利をし、一部残留が決まった。そして次の日から僕のチームが始まった。今まで中学や高校では、キャプテンをやってきていたが、そんなのとは比にならないぐらいの責任と重圧があった。

2021年度の2部降格以降、「中長期的に強い阪大」をテーマにチームの再建を行っていた。その初年度に僕たちは1回生としてチームに入部した。

2部から1部に昇格した2回生、関西制覇だけを考え1部で戦い続けた3回生。着実にチームは強くなっていた。しかし、これを短期的な成果で終わらせず、中長期的に強い阪大という目標達成するためには結果が必要だと強く感じていた。もちろんシーズン最初の同期のmtgでは、「関西制覇」という目標をほぼ全員が口にした。それがチーム理念を達成するための近道だとも考えていた。
チームを作るうえで、昨年の阪大の主将である慶仁郎さん、一昨年の主将であるはるとさん、岡大の主将だった畑さん、学習院の主将だった徳田さん、現武蔵大学コーチのシュンソクさんなど様々な人に話を聞いた。(あの時は丁寧に話を聞いてくださり本当にありがとうございました)
また、ラクロスの世界だけではなく、経営者、アメフトの監督、サッカー部の監督など本当に様々な人と話をさせていただいた。この時間はとても楽しく、皆さまが話してくださることから共通項を見つけ出し、自分に落とし込めることなどたくさん吸収させていただいた。

「リーダーが組織の天井を決める」
今年1年すごく大事にしていた言葉の一つである。様々な人と話し、インプットをし、それを自分の言葉で解釈をして、チームに対してアウトプットする。そして反省を行いそこから足りないことをインプットする。このサイクルをたくさん回した。リーダーとしての自分の成長量がチームの結果を決めると強く思っていた。

月例mtg、mtg内容の公開だけでなく、イッポラボさんとの鬼ごっこイベントの共同開催や父母会など、新しいことにもたくさんチャレンジした。最初は批判もされていたが、必ず阪大が強くなるためには必要であると感じていた。それを何回も部員に対して自分の声で伝えた。
その中でも父母会では、一番近くで応援してくださっている方々に温かい言葉をかけていただき非常にうれしく、この方たちを笑顔にするためにも結果を出したいとより強く思うようになった。

春にはトップリーグ、関東遠征があった。トップリーグでは決勝進出、関東遠征では2戦2勝と、中間目標も達成していた。しかし、チームの現状には全く満足していなかった。このままでは関西制覇できないと思っていた。この時がチームとしての停滞感を一番感じていた。停滞感を感じながらも、何がチームの問題なのかを正しくとらえられていなかった。

そんななか、Bリーグの初戦である神戸大学戦を迎えた。自分が出場することはなく、新歓も重なっていたので応援席で、1回生と一緒に応援をしながら試合を見ていた。結果は、1-8の大敗だった。神戸大学の選手は一人一人が貪欲に輝いていたのに対して、阪大の選手はどこか自信なさげなプレーをしているように感じた。技術云々ではなく、チームとして負けていたと強く感じた。中途半端に結果を残していただけで、僕はチームを真に強くすることはできていなかった。主将として、すごく情けない気持ちになったのを今でも覚えている。この後すぐに幹部やしゅんたろうさんと、チームへの向き合い方、チームに足りないものなどを話し、すぐ実行に移した。

この時期に学んだのは「結果」が何にでも効く特効薬ではないということだ。結果がすべてである勝負の世界において、結果を求め続けるのは当たり前である。しかし、結果を出し続ける(=勝ち続ける)ことで、必ずしもチームの問題が解決するわけではなかった。この時期の僕らの勝ちには、再現性が乏しく、目の前の勝ちといった「結果」に集中しすぎていた。あくまでも結果が必要なのはリーグ戦である。

そのため、視点を変え、組織は要素還元できない協働システムであり、組織の問題は「間」に生じるという本質に立ち返った。組織の問題を解決することで、初めて再現性のある結果を出すことができると考えていた。「間」に生じている問題を解決するには、部員1人1人の「関係の質」を大事にする必要があった。

「一体感」や「チーム力」といったよく使われる抽象的な言葉は、この1人1人の関係の幹がどれだけ太くなり、チームという集合において、この幹の密度で決まるのだと自分の中で腑に落ちた。この瞬間、自分のやらなければいけないことが明確になった気がした。

そこからチームにも変化がみられ良い雰囲気のままリーグ戦が始まった。
2連敗から始まってしまったが、「不屈」というスローガンを体現するかのようにそのあとは負けることなく決勝まで駒を進めた。スタープレイヤーが他大に比べて少ない阪大にとってこれらの勝利はチーム力で勝ち取っていると考えている。今年1年真剣にチームに向き合い続けてきた結果がここにきて出てると思うとすごくうれしい。

明日はいよいよファイナルである。3年前たけびしスタジアムでみた、京都大学vs関西学院大学。この試合が、みてきたラクロスの試合の中で一番面白いと思っている。あの場所に立ちたいと、目標にもなった試合でもある。その目標が達成できると思うととても感慨深い。
この日の勝敗がこれからの阪大の未来を決めるといっても過言ではない。それぐらい大事な試合である。

最後に阪大の皆に伝えたいことを書いて、ブログを締めくくりたい。

「信じる」
これは、今年1年言い続けてきたことだ。新チーム最初のmtgでこの言葉が最後には大事になるといった。それが明日だ。明日の試合は確実に一筋縄ではいかず、しんどい場面や苦しい場面が来ると思う。そんな時こそ自分の可能性、チームの可能性を信じよう。本当に頼りになるコーチ陣、今年1年ですごく成長し得点力に磨きがかかったOF、圧倒的に支配し続けているFOユニット、リーグ戦最少失点で切り抜けているDF、関西制覇するために何が必要かを考えて、オフの日でも練習に来てくれるスタッフ。本当に1年でチームとして、全員が成長した。俺はみんなを、自分を信じてる。

これまでかかわってくださった皆さん本当にありがとうございます。感謝は明日勝ってから伝えさせてください。

明日阪大ラクロス部に新たな歴史を刻みます。応援よろしくお願いします。

#2 主将 藪﨑駿

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この記事を書いた人

大阪大学男子ラクロス部広報部です。
SNSの運営や新勧PVの作成を行っています。

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