【2025ブログ】副将: #13 DF 藤岡春希

平素より大阪大学男子ラクロス部に関わってくださる全ての皆様、日々多大なご支援、ご声援、本当にありがとうございます。

今年度副将、DFリーダーを務めます、背番号13番、LMFの藤岡春希と申します。

休日返上でグラウンドに通ってくださるコーチの皆様や、たくさんのご支援をくださるOBOG様方、子どもが満足に部活動に専念できる環境を整えてくださる保護者様方、その他にもトヨキさんや三雲整骨院など、本当にたくさんの方の支えがあって関西FINALの舞台に立つことができます。
ありがとうございます。

FINALに向けた決起の役割は明日の藪﨑に任せるとして、私は明後日の試合に臨む正直な心情を残そうと思います。

取り繕った文章は見透かされてしまうと思うし、いずれまた関西FINALを知らない世代が生まれ、彼らが同じ舞台に臨まんとするときに少しでも、舞台を想像する助けになればなという淡い期待も込めて、思いの丈を正直に書きます。

長くなりますが、最後まで読んでほしいです。

関西FINALの舞台はどんな景色だろうか。

優勝したときに下から見上げる観客席の様子はどんなものだろうか。

その時に自分は何を感じるだろうか。

思い返せばこの4年間、自分のラクロスを修飾する言葉は常に『義務感』だった。

高校野球が消化不良のまま終わり、なんとなく見学に訪れたラクロス部で、デカくてかっこいい大学生の集団に惹かれ、その集団の一員になりたくて、なんとなくで入部を決めた。

そんな経緯だったからか、同期のみんなみたいに日本代表だとか、日本一だとか、崇高な目標は持ち合わせておらず、大学生活が充実したらいいなくらいの軽い気持ちでサマーまでを過ごした。

サマーはコロナで出場できず、ちょっと頑張った京都カップもウインターも、特に目立った活躍は出来ずに予選敗退。

冬オフを挟み、入部から毎日欠かさず続けていた壁当ても義務化し、とりあえず1年間続けたものの、本当は4年間続けるつもりで投稿を始めたため、また投げ出しちゃったなと少し落ち込んだ。

序列が最下位からスタートした2回生では、当時二部だったこともあってか、育成に力を入れてもらったことと、持って生まれた『試合出場能力』が発動したことで、入れ替え戦を含めて出場のない試合はほとんどなかった。

※試合出場能力
試合になると怪我などで勝手に序列があがる能力。飲み込みが悪い自分にとってはこれ以上ない特殊能力でした。
そのせいで七帝戦決勝は今でも最悪の記憶となって、たまに思い出してしまいますが、、。

ただ、義務感はこの時期から既に顔を覗かせており、ハルト君に任せてもらった企画班班長として、勉強会やラクロス納めを行う中でも、積極的な理由で取り組めたことはほとんどなかったなと思う。

関わっていただいた守田樹さん、佐野清さん、阿部大空さん、永田久美子さん、篠原怜さん、國松拓実さん(勉強会開催順)じゅんぽさん、ありがとうございました。今思うと本当に豪華な人たちです。

当時はあまりチーム運営に関心が持てず、主催者ながら聞き流していたという大変失礼で世間知らずなガキでしたが、4回生になった今、もう一度お話を聞きたいなと思ってしまいます。もったいなかったです。

一部に昇格し、3回生として幹部を務めるようになると、ラクロス部に対する義務感はより一層強くなった。

振り返ると、主務や新歓リーダーなどの役職を持っていたことからなし崩し的に選ばれてしまった幹部に対して、というか去年の最上回生やチームに対してあまり真剣に向きあっていなかったなと思う。

目標決めミーティングで幹部の中で唯一、一部残留を提案するなど、最初から1人だけズレていたのは感じていた。

主務や新歓をこなしていく中で、自分のプレーに集中できる(ように見えた)同期や最上回生が羨ましく思えたのと同時に、なんで自分だけこんなことしてるんやとか考えるようになってしまった。

この時期くらいから、コート外の役職を言い訳にして自分のプレーヤーとしての成長に期待しなくなってしまったように思う。

チームから求められる役割と、その役割に応じた働きを自分に義務と課し、自分事には思えていないチームに対して貢献してる振りをする。

そうこうしてる間にラクロスはつまらなくなって、部活に対しての思いも薄れていって、気づけばシーズンが終わって一部残留してた。

それなりに頑張っていたとは思うけど、去年の記憶はほとんどないです。

遂に来てしまったラストシーズンでも、今までと同じように義務感ラクロスになってしまうんじゃないかと、無職を希望してみた。

叶わなかった。

今だから正直に話します。
チーム発足時からずっと関西制覇に強い思い入れはなかったし、ラクロスを通じてどうなりたいかとか、なんでラクロス部にいるのかとか、副将としてみんなに問いかけていたけど、自分自身に答えはありませんでした。すみません。

練習中に副将として振る舞うのも、毎日のメニュー出しも、DFリーダーとして戦術を考えたり、メンバー決めたりするのも、みんなが求めているだろう役割を義務として自分に課し、それをこなして時間が経つのを待つ日々でした。

同期へ
トップリーグでも勝って、七帝戦でも勝って、これからリーグ戦頑張ろうって時に、回生飲みで感情が爆発しちゃって、不満叫んですみません。

リーグ戦が始まってから、負けたら入れ替え戦っていうのを意識するようになって、さらに試合が億劫になりました。

ラクロス部にいるのは辛いから早く引退したいけど、試合は来てほしくないみたいな、よくわかんない心情でした。

大経戦の勝利後はFINAL3進出よりも、入れ替え戦回避っていうのが自分の中で大きくて、安堵の気持ちが大きかったです。

ここから本題に入ります。
うだうだ続けてすみませんでした。

「関西制覇に期待していない分、達成したときの心の動きは一番純粋にそれを感じられるのでは?」

このチームで関西制覇したいモチベーションがないって相談したときに俊太朗くんからもらった言葉です。

関西制覇を想像することしかできない私たちは、その時に得るものを過大評価してたりするのではないか。

あんまり執着のない自分だからこそ、そこの振れ幅が一番大きいんじゃないか。

たまに思い返して部活を続けるモチベーションにしています。

それがやっと測れそうで、ちょっと楽しみです。

あと、「負けたら」を考えなくていい試合は久しぶりで、FINAL3は純粋に楽しかったし、FINALも楽しいんだろうなって少しワクワクしています。

今までで一番観客は多いだろうし、応援も大きいはずで。
勝利後の笛に続く歓声は想像もつかないし、そのときに自分を含めたみんなが何を思うのか、何を感じるのか。
ここまで来たら知りたいなとも思います。

FINAL3を決めたとき、関学に勝ったとき、次第に大きくなる周囲の反応で、自分たちが凄いことをやろうとしてるんだって感じます。

そのときにもう自分のラクロスは自分だけのラクロスじゃないんだって思って、頑張ってみるかってなります。

たくさん犠牲を払って育ててくれたFCのグッさんとゴンさん。

自分たちの出場時間を減らして育成してくれたユーゾーくんたち。

一部の舞台を必死で残してくれた慶仁郎くんたち。

その他にも、まだ見ぬ阪大の未来に期待して託してくれたOBOGの存在。

応援してくれる友人や、関わってくれたラクロッサーたち。

わがままを許してくれる両親。

柄にもないけど、明後日の試合はたくさんの想いを背負うつもりで試合に臨もうと思っています。

去年からターニングポイントで当たり続けている京都大学は、NARUTOでいうサスケみたいな、ライバルとラスボスを兼任してるみたいでちょっとウキウキしています。

終わりが見えだして、やっと最近、本当の意味でチームが一つの方向を向き出したかななんて感じています。

特に最上回生である同期たち。 

入部以来、視点が自分しかなく、
チームを自分ごとにする?ってなに??
みたいな状態でしたが、やーっと少し、このチームで今、勝ちたいって思っています。

理念でいう、自己成長ってやつですかね。

明後日の勝ちで4年間ラクロス部に捧げたものが報われる気もしています。

負けたくないです。

でも、あんまり負ける気はしていません。
勝てると思います。
勝ちましょう。

最後に去年の答え合わせを一つ

『理想のチーム像は、全員がやりたいことを目指し、その中に自然に自己犠牲を伴う努力が生まれているチーム。理想の幹部像はそのチームで一番愛され、チームの中心でみんなのやりたいことのベクトルを一つに集約させることができる人』

去年幹部をしていたときに書いたブログの一節です。

結局去年考えた理想のチームは作れていないし、今となってはこれも違うなって思います。

理想ってそのときの状況が反映されてるものだと思うから、去年の理想は自分が義務感から開放されたかっただけなのかなって。

部員全員に必ずしもやりたいことがある訳じゃないし、全員がやりたいことをやったらチームは空中分解しちゃいます。

今の理想は全員の当たり前が揃うこと。ただこれに尽きるかなと考えています。

バックボーンが様々あるこの部活でこれを達成するのは難しいかもしれませんが、部活に所属している人間として当たり前のこと、それ以前に1人の人間として当たり前のこと。

それらの価値観を無意識下で共有できている組織が心地よい組織で、そんな組織が結果を残す組織なのかなと思います。

例えば、遅刻をしないこと、アップからダウンまで集中すること、前の日に夜更かししないこと。
これらは部員として当たり前のこと。

例えば、挨拶をすること、他人を慮ること、自己中心的になりすぎないこと、他人の努力に目を向け、それに報いようとすること。

こういった人としてあって然るべき部分を漏れなく全員が備えているチームがいいチームとされる組織で、この部分を育むことが部活や幹部に求められる役割だったのかななんて今更考えています。

一見簡単に見えるかもしれませんが、実現には様々なハードルがあります。

難しいのは、チームに属する全員がチームに対して何らかの影響力をもってしまっているということを自覚することだと思います。

自分の行動一つ、更に言えば行動しないことでさえ、周りの人間にプラスもマイナスも簡単に与えてしまえる。チームスポーツである以上、どんな大きな組織になってもこれは変わりません。

チーム全員に役割があるという言葉はありふれた言葉ではありますが、この事実から目を背けたい人はたくさんいるのでしょう。

役割と表現するより、個人がチームに対して影響を与える方法や行動と表現するのが分かりやすいでしょうか。

ただ、この事実は普遍で、強豪として歴史を作ろうとする阪大ラクロス部に属している以上、この事実から目を背けてはなりません。

後輩達に押し付ける訳じゃないです。
ただ、回り回って僕の4年間の答えとして一つ出たことなので、今更当たり前だと思うかもしれないけど、頭に入れて行動してくれたら嬉しいです。

最後の最後に少しだけ

DFへ
頼りないリーダーでごめんなさい。途中で諸々を藪に投げちゃって困惑したところもあったかと思います。
でもなんとか優利の力も借りて、リーグ戦最少失点で来られてホッとしています。
明後日も「守りの阪大」を体現しましょう。

p.s.
同期DF陣はもっと扱いやすくいてほしかったです。

邦斗さんへ
縁もゆかりも無いところから、急なお願いを引き受けていただき、本当にありがとうございました。
やりづらい組織だったと思いますが、邦斗さんのおかげでなんとか形になりました。
本当に感謝しかないです。

p.s.
親近感は初めて会ったときから感じていました。直感は間違ってなかったです。
全人類探しても、邦斗さん以上のDFコーチは、今年のチームには存在していないと思います。笑
最後みんなで爆飲みしましょう!!

両親へ
一人暮らししたいとか、もう1年大学通うとか、たくさんわがまま言いましたが、なんだかんだ全部受け入れてくれてありがとう。
試合もたくさん応援に来てくれてありがとう。
最後まで応援頼みます。

p.s.
冗談抜きで、少なくともこの2年のラクロス部は僕なしでは成り立っていません。今強くなっているのも、僕が新歓頑張ったおかげだし、去年1年間チームが活動できたのも、僕が主務をやりきったおかげです。今年は言わずもがなです。
そういう訳で、僕の単位はラクロス部の再興との引き換えになりました。引退したら取り返します。

関わってくれた全てのラクロッサーへ
インスタや武者、勉強会を通じてたくさんたくさん関わりを持てました。
ラクロスを続けるモチベーションにもなりました。頑張っていてくれてありがとう。

ヤブへ
去年から一緒に幹部を務めてきたけど、結局最後まで同じ視座に立てなかったなと感じます。
支えるべき立場だったのに、うまく役割を全うできずにごめん。
明後日勝ったら泣いて抱きついてきていいよ。
最後頑張ろう。

勝ちましょう🔥🔥🔥

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この記事を書いた人

大阪大学男子ラクロス部広報部です。
SNSの運営や新勧PVの作成を行っています。

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