大阪大学男子ラクロス部AC兼1回生チームHCの矢野俊太朗と申します。
まずは、平素より多大なご支援・ご声援をくださるOBOGの皆さま、保護者の皆さま、三雲先生やイッポラボをはじめとする関係者の皆さまに、心より感謝申し上げます。
今年はOBの方々との接点も多く、期待の言葉をかけていただき、大きな励みになりました。サイクロップスで育ったこれまで6年間を振り返り、改めて深く感謝申し上げます。
簡単に自己紹介をさせていただきます。
2020年度入学・入部、2023年度に引退し、昨年度は1回生チームHCを務めさせていただきました。
2024年度に卒業し、今年度から東京で社会人生活を送っています。とはいえ、平均して月3回の週末を大阪で過ごし、先述の通りACと1回生チームHCとして活動しております。
肩書はAC・1回生チームHCではありますが、A・B・1回生全カテゴリーの全体戦略(のようなもの笑)、OFを担当させていただいております。目標である関西制覇、長年阪大の課題であった一貫したチーム作り・育成を実現すべく、日々奔走しております。
また、今年度からは家石聖さんがOFコーチとしてチームに加わり、トップレベルでのご経験からくるOF知識・マインドセットから、たくさん勉強させていただいている立場でもあります。
こうしてとても恵まれた環境でコーチができており、改めて現役・コーチの皆さんに感謝です。
それでは本題に入ります。
気づけば阪大ラクロス部に入部して6年。初めてFINAL3の舞台に立つ。
勝つのは阪大。
気合いや勢いで、そう思うのではない。
2部に降格したあの日から、積み重ねてきたものがあるから、そう確信している。
2021年11月23日。チームは2部へ降格した。
「このチームに入部すれば関西制覇できるんだ。」
甘い考えを持って入部した僕の夢は打ち砕かれた。2部に降格するわけがなかった。何が何だかわからなかった。
ただ、これが転機だった。
この2部降格がなければ、チームに根本的に欠けているものに気づかず、FINALに近づくことがないまま、もっと長い時間が過ぎていたかもしれない。
降格してまもなく、関学出身のキム・シュンソクさんがコーチに就任した。29期主将の酒井さんを中心とした当時の幹部と、二人三脚でチームの改革に乗り出した。 ほぼ同時期に、30期宮本が、当時仙台にいらっしゃったじゅんぽさんと繋がり、同期の平井・自分を通じて、育成やチーム作りのメソッドを阪大に叩き込んでくださった。
この時期に掲げたテーマ、中長期的に強い阪大。
その最初の取り組みが新歓だった。私は新歓隊長を務めており、先導する立場にあった。日本一を取ろうと勧誘した当時の1年生が、現在の4年生である。
あの時交わした約束を果たすべく、今こうして共に戦えていることは幸運であり、今年の関西制覇の持つ意味は自分にとって計り知れない。
この時チームが学んだことは、現在のチームの礎を作った。それは世代を越え脈々と受け継がれ、アップデートされている。
しかしこの年の入れ替え戦。
結果は敗北。
「後輩のために1部の舞台を。」と、変化を恐れず突き進んだ先輩方の涙は今も忘れられない。
この涙を見た現役最後の世代が今の4年生であり、その想いも直に背負ったこの世代だからこそ、関西制覇を掴めるだろう。
翌年。
「自己を実現する。」「未来を創造する。」
コロナ禍、2部降格、この先どんな苦境にチームが立たされたとしてもチームが立ち上がるために。
どんな時もチームの指標であり、軸となるために。
目標を達成した先に、より素晴らしい景色が見られるように。
理念を作った。
どこまで浸透しているか、わからない。それでも、今のチームの姿を見れば、この理念はたしかに根を張っている。
直近の3年間で、新人戦サマー大会は優勝、準優勝、準優勝。あまり目立ってはいないが、辞退した昨年を除いて、Bリーグも3年連続で準決勝に辿り着いている。
確実にチームは成長している。
残すは、Aチームの結果。
不屈。
これほどまでに、スローガンを体現したチームがあるだろうか。
開幕2連敗からの復活。首位の京大に、1-4から引き分けに持ち込み、FINAL進出。今シーズンの戦いは不屈そのものだ。
ただ、それ以上に、ここ数年の阪大ラクロス部の歩み、4年生の4年間こそが不屈の歩みだった。
積み上げてきたもの、受け継がれてきた想い。その全てが、俺らを後押ししてくれる。
不屈の精神で、戦おう。
関西を獲るのは、今この瞬間に全てを懸ける俺たちだ。
最後に、
同期
1部の舞台に立てなかった俺らの夢を、背負って戦っているつもりです。守護霊のように、みんなの想いが俺を後押ししてくれます。FINAL3、FINALでもよろしくお願いします。
OFリーダー うえたく・馬場
クセの強いOFメンバーを、立派にまとめ上げたと思う。ただ、DFに助けられた試合が多かった。まだまだやれる。このFINALの舞台で、点取りまくろう。
幹部
幹部をやりたい人間がいないと聞いた、昨年の今頃、どうしようかと思った。それでも、何事からも逃げず、地道にチームを築きあげ、今がある。この1年で最も成長したのは、君たちだ。あと2試合、自分が勝たせる気持ちで、戦い抜こう。関西制覇しよう。
長々と書き連ねましたが、このブログを書くことは私の使命だったように感じています。
最後に、私の好きな言葉の1つを残して、このブログを締めます。
「人間の生涯を通じて実現せられる価値は、その人が人生における自分の使命の意義を、いかほど深く自覚して生きるか否かに比例するとも言えましょう。」
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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