ブログ〜前十字靭帯断裂を超えて〜
OB•OG並びに保護者の方々そして大阪大学男子ラクロス部に関わってくださっているすべての方々、平素より多大なるご支援とご声援誠にありがとうございます。
3年生MFの田中彪斗です。
自分は昨年のリーグ期に前十字靭帯断裂を経験し去年と今年のチームの戦列から大きく離れ活動して参りましたが2024年9月14日のKG戦からチームの一員としてグラウンドに立てることを嬉しく思います。最近なに不自由なくラクロスができていることに幸せを感じこの環境は素晴らしいと存分に感じています。怪我した後に部内専用のラクロス垢で率直な思いを書き留めておき全文ではなく抜粋しましたので最後まで読んでくださると嬉しいです。
‘’2023年9月23日
これがラクロス垢での最後の投稿になるかもしれない。
あの時、22左上でジャブを左足で打とうとしていつも通りのジャブを左足で踏み込んだ、ここから時空が歪んだ気がした(これが最後なんだと脳裏に)、足が滑りそして、ブチブチという音がして膝が内に入り動けなくなった。そこから声を出そうとしても“あっ”しか発せなかった。あの時、山中さんに救急車呼ばなくていいって言ってたけど結果的に呼ばんとあかんかったみたい。あの時は強く言ってごめんなさい。
あの時のことは毎日毎日ベッドに入ると蘇り、たまに涙が出てきたりして、毎日夜寝ることはできません。それは後悔とかそういう類ではない。後悔はないとおもう。ただのトラウマだ、多分2度とあの左のジャブはうてない、、ダッジを踏むのが怖い、、スポーツしたくない。。強気になりたくてもこれはなんか無理や。
サッカーの時は13年間やって1ヶ月も休む怪我をしたことなかったのに、4年しかやらないラクロスで2年目にやっちゃうとは、こんな想像はできてなかった。でも、161cm68kgこの体を高校生から続けていていつ膝が壊れていてもおかしくなかったのかもしれない。最近は膝にこれまで耐えてくれてありがとうと言えるようになってきた。本当にここまで俺を支えてくれてありがとう。
4年生(当時)の先輩もみんな優しくて俺に期待してくれて色々直接教わったし、褒めてもらって嬉しかった。
これからは、ほぼ1年あけるから、やってるかやってないかなんて俺でもわかんないし、やってなくても俺の道を尊重させてほしい。俺も最高学年でラクロスはしたいのはあるんだ。でもいろんなことを考えちゃうんだ。
ラクロス楽しかったなー。
みんなとのラクロス最高やったな。
ありがとうございました’’
当時は絶望しかなかった。
ラクロスを辞めるという選択肢ももちろんあった。周りからも辞めればという言葉ももらった。でもラクロスをして言語化能力、筋道を立てて思考する、味方に要求をするなど自分が成長できる道があった。これを身近で経験できる環境はここにしかなかった。
怪我はふと突然に訪れる。
怪我をしたときももちろん苦しかったけど、怪我でプレーできない長い時間の方がより辛い。本当に長くてきつい1年でした。
怪我をしてしまった人へ
自分を責めたり追い込むのは良くない、1番は自分を大切にして自分の好きな道を選ぶのがいい、だから君の選択を尊重する、でもラクロス部には熱い青春とこれからの未来に生きる生命力を得ることができると信じて欲しい、復帰した俺が今最高に楽しく夢中でプレーすることをリハビリ期間にどれほど願ったか、1年を耐え抜いてここまで来れたことを涙が出るほど嬉しいと感じている。
ここまで耐えた俺は誰よりも強い。
1年を明けて帰ってきた俺が活躍したらどれだけ人の心を動かせれるか、自分もワクワクしている。
今の自分があるのは手術をしてくださった山梨先生、リハビリをこまかにやってくれた加藤先生や練習後にメンテナンスを行ってくれる三雲先生をはじめ色々な方々の手助けがあって復帰することができました。わがままな自分を受け止めてくれた今のチーム全員にも感謝しています。その中でも自分の中で大きいのは同期の存在です。次期主将の藪崎には俺の愚痴を聞いてもらい謎の理論で部活を休む口実をぶつけ彼を困らせてしまいましたが彼が話を聞いてくれるだけで自分の心のよりどころになっていました。ピッチ内でもやぶが後ろにいるだけで心強いんだ。ありがとう、頼むよ。メッセージをくれたみんなもありがとう。
“怪我があって自分はプレーできない。この事実はあの時から変わらない。でもこれで自分のラクロスは終わらせれない。まだ俺は何も残せてないんだ“
これを胸に刻み1年を過ごしてきました。ようやく爆発する時がきました。
1年を経て増やした手札をこれからのリーグ戦で発揮し、阪大の歴史ある“0”を輝かせます。
阪大のラストピースとして関西制覇に導きますのでこれからも応援よろしくお願いします!
次のブログは霜田くんです。普段みんなに面倒くさがられてますがピッチの中では頼り甲斐のある選手になる彼のブログに期待しましょう。
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