平素より阪大男子ラクロス部を応援してくださっているOBOG、保護者の皆様、そして今まで阪大ラクロス部に関わってくださった全ての皆様、いつも多大なるご支援ご協力ありがとうございます。
今年度主将を務めております宮本陽人と申します。
この一年間での自分、チームとして大切にしてきたものを文章にしました。自分がこの四年間で想ってきたものが伝わると嬉しいです。
何度も同じような事を言っているかもしれませんが、それは僕が大切にしている事なんだなと温かく読んでいただけると幸いです。
長くなったので以下のように目次を作りました。それではよろしくお願いします。
1.入れ替え戦直後
2.信じてくれた仲間
3.強さとは
4.この一年間の自分(かなり自分にフォーカスしてるので時間のない方は飛ばしてください)
5.俺らの強さ
6.メッセージ
1.入れ替え戦直後
忘れもしない昨年の入れ替え戦。
当たり前を壊しながら自分たちの勢いそのままに臨んだ入れ替え戦。
絶対に活躍すると意気込んでいたし、絶対に勝てると心から思っていたが、結果はあまりにも残酷すぎた。
その時には2023 シーズンの主将であった僕は、ある方の言葉を聞いて自分だけは冷静に前を向い進んで行かなければならないと思い、部員の前では半ば強がりながら練習を再開していた。
そこから一歩ずつ自分、チームの弱さと向き合うことにした。
どうやったら弱さと向き合えるだろうと考え、入れ替え戦で負けた立命館の中心選手を練習に呼んだり、Bリーグ全学の応援に来てた早稲田のキャプテンと話したり、チーム理念を作るために様々な人と話したり、ひたすら行動した。そこから様々な縁が生まれた。(人との縁の大切さについても書きたいけどこのブログには書ききれません笑)途中になりますが、その時に関わってくださった全ての方々のおかげで今があります。本当にありがとうございます。
その時は、行動すればするほどもう一部で闘えない。自分の代で関西制覇はできないという現実が浮き彫りになり辛い時もあった。
でも、その中で何故負けたのか自分、チームにはなにが足りなかったのか少しずつ光が見えてきた。
2.信じてくれた仲間
しかし、主将である自分、幹部だけが突っ走っているんじゃないかと孤独に感じることもあった。
今シーズンを見据えて、組織として同期やチームメイトとの対話を大切にした。その中で、本当に一人一人が自分の弱さと真剣に向き合っているんだなと感じた。
中々日頃口に出さないけど、沸々と燃えるものを持っていたり、毎日感情むき出しになって練習してたり、意外と冷静に今の状況を眺めていたり本当に皆んな一人一人がよく自分と向き合ってきたと思う。素直に人として尊敬できる人に溢れてました。
そんな皆んなが本当に誇らしいし、皆んなのためにも自分が強くなろうと思ったし頑張れた。
それと同時に皆んなが自分を信用してくれているということに気付いた。
そのおかげで、圧倒的カリスマ性があるわけでも無く、完璧に物事をこなせるわけでもない自分がここまで皆んなと肩を組んでこの誇らしい阪大ラクロス部を作り上げることができました。
これが自分のやり方だと一年を通して気付きました。
主将としての自分、オフェンスリーダーとしての自分、ATとしての自分、全て自分の掲げた理想の自分に追いつくようにもがいてきた。本当に辛い決断があったり、自分を信じきれなくなりそうなこともあったけど、そのときは信用してくれてる同期、自分の背中を追ってくれてる後輩たちの顔を思い浮かべてた。そうすると、心の底からエネルギーが湧き出る感じがしてここまでやってこれた。
どんなに苦しい時でもその人自身の価値が尊重されるこの組織が本当に大好きです。これが理念でもある「自己実現」にこめられた意味です。これが阪大の核となり風土となり後世に受け継がれることがあれば何よりも嬉しいです。
とにかく、俺はこの一人一人が認められる環境が本当に大好きです。
3.強さとは
この一年で大きく変わったことは個人、チームの強さとは何か気付いたことだ。
強さとは自分の弱さと向き合うことができることだと思う。
自分の弱さと向き合うことで人は変化できるものだと思う。これはチーム作りやラクロスにおいても同じで、自分達にはまだ足りてない部分がたくさんあると自覚することから全て始まるのだと感じた。
でもそれはめちゃくちゃ大変だし辛いことだと思う。でも俺たちには最高の仲間がいる。
どんな人でも自分のことを信じてくれる人がいると思うし、その人のおかげで弱さを認め乗り越えることができると思う。そうした先に本当に自分やチームを愛せるのではないかと思う。
ラクロスやってると辛いことも本当に多い。でもそんな自分と向き合えてるのも部にいるからだし、最高の仲間を信じて一緒に強くなるって考えるともう一歩だけ頑張ってみようかなってなると思う。
4.自分にとってラクロスとは
自分が今なぜラクロスをしているかと聞かれると、自分の弱さと向き合い自分を愛するためだと答える。
俺は昔から他人の目や評価を気にして生きてきた部分がある。高校生まではそれで良かったしおかげで大阪大学にも受かったのかもしれない。でもどうしてもそんな自分に息苦しさを感じていたし、特に下回生の頃はラクロスのプレーにおいてもそれが悪い方向へと行っていた。
そしてこの一年はラクロスを通してそれを変えようと思った。具体的にいうと、かつての自分なら居心地の悪い環境=自分より上手いプレイヤーがいる環境や完全アウェーな環境、自分の知らない環境で自分のやりたいことをやろうと思った。成蹊、南山のカナディーなどの日本トップクラスのラクロッサーが集まる場所でラクロスしたり。ぽ会でラクロス会の中心にいる方々と話したり。
早稲田、法政、KGなどの日本一を掲げて活動していた組織に1人で武者に行ったり、主将合宿で女ラク男ラク問わず質問責めにしてどん引かれたり、自分より上手い社会人ラクロッサーに聞きまくったり。完全アウェーな環境で一部昇格やチームのエースになるため、今後日本一の組織を作るための行動を取りづけた。
まだまだだけど少しずつ自分が変わっていっていった。その瞬間はラクロスを通して確実に自分の弱さを乗り越えていく実感があったし、「まじで今生きてるな」っておもってた笑笑
その結果見える景色はだいぶ変わっていった。 今までは自分のことだけでなく、他人のことも評価していたのかもしれない。
どんな人でもその人オンリーワンの価値があり、可能性に満ち溢れてると心から感じるようになった。
まだまだ遠いけど、自分のことを愛せる自分に一歩くらいは踏み出せたのかなと思う。何度も言うけどこの一歩踏み出せたのは本当にみんな一人一人のおかげですありがとう。
5.俺らの強さ
改めて本当に組織は強くなったと思う。俺らの強みって弱さと向き合い乗り越えたからこそ心の底で繋がってることなんじゃないかな。くさいかもしれないけど、そう信じている。いや、そう確信しててる。
ここであえて「強さ」と表現しているのは、これが少し頑張っただけで手に入るものでは無く、俺らの途方もない努力によって積み重ねられたぶれないものであるからだ。
そんな皆んな1人1人の行動でチームが変わった。気付けば、本当に関西、関東、地方、全国から武者にきてもらえるようになったし、全国のラクロッサーから阪大への応援メッセージも届いた。後輩が考えた企画が全国のラクロッサーを呼んだり、一回生がサマー関西制覇したり、日本代表を目指すような奴らが出てきたり。
振り返るとまじで変わったな笑
自分達が一回生の頃には想像のつかなかったような自分達になってるな。皆んな本当すげえわ。
試合前の円陣では何度も言っているが、俺はまじでこのチームの可能性を信じてるし、君たち一人一人の可能性を信じています。これを読んでる部員皆んなのことも当然信じてるし、絶対に他のみんなもこれを読んでる君のことを信じてます。
このチームの主将であること、チームの一員であることは本当に僕の誇りです。
一年間で本当の意味で“強く”なったおれたち。
あとは俺たちの一年間をグラウンドで披露するだけ。
俺たちの強さは俺たちが一番わかっている。
一部昇格戦という最高の舞台で俺らの生き様をぶつけようぜ。
闘志
6.最後に僕からのメッセージ
同期へ
四年間どんな時も自分を信じてくれてありがとう。心の底から自分を信じてくれる人達と出会えたことが僕の財産です。僕もみんなを信じてます。
一人一人に沢山感謝を言いたいから試合終わった後にでも話そう。
後輩へ
どんなに辛いことがあっても、自分を信じてくれる人がいるってことを忘れないでください。辛ければ辛いほど乗り越えた先に本当に誇らしい自分が待ってると思います。とにかく自分の無限の可能性を信じて自分を愛し、チーム愛する。それができれば来年以降も阪大ラクロス部は躍進し続けると思います。
コーチ陣へ
僕達が伸び伸び一年間やれたのは確実にコーチ陣の頼もしさがあってのことです。残りわずかですが、最後に勝って最高の喜びを共有しましょう!
今までの阪大ラクロス部を作ってくださった偉大な先輩方へ
本当に今まで先輩方のおかげで今があります。この一年は先輩方が繋ごうとしてくださった阪大とは何かを真剣に考えチームをつくってきました。
この一年間の想いが伝わるような試合にしますので、僕達の強さを昇格戦で見て頂けると嬉しいです。
まだ見ぬ未来の部員へ
未来の阪大どうなっているでしょうか。きっとこの素晴らしい先人、仲間達が作った阪大の核が受け継がれ、新たな「未来を想像」していることでしょう。二部という環境で必死に未来へつながとうともがいた最高の部員達がいたことを頭の片隅に覚えといてくれると嬉しいです。
家族へ
四年間支援してくれてありがとう。まだまだだけど必死に四年間もがいて自分と向き合ってきたつもりです。今までの弱い自分を一番信じてくれたのは家族かもしれません。やっと気づきました。大きくなった姿をグラウンドで見せます。
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